更新日: 07/06/23

仔犬の知識

犬の飼養保管方法(2)

5.手入れ(規則第8条第4号ソ関係)
動物の健康を保つためには、日頃の手入れは大切です。体内をくまなく触ることは、病気や異常の早期発見につながります。 また、飼い主が犬の体をくまなく触ることは、スキンシップを図るとともにリーダーシップを示すことにもなり、しつけのトラブルの未然防止にもなります。
1.ブラッシング:汚れや抜け毛を取り除き、つやのある毛にすると同時に、皮膚の血行をよくする。 運動の後に、まず毛並みに逆らってブラシをかけて汚れを浮かし、次に毛並みにそってブラッシングしてやる。 特に、毛の抜け替わる時期には、たんねんなブラッシングが必要。長い毛の犬はブラッシングを怠ると、毛玉ができて手がつけられなくなってしまう。 また品種によっては定期的なカットが必要。
2.シャンプー:回数は飼う場所や毛の長さなどによって異なる。一般的には1ヶ月に1回程度。
3.つめ切り:室内飼いの小型犬はもとより、十分に散歩をしている犬でも親指のつめは地面につかないので伸びてしまう。 伸びすぎたつめを放置すると、毛布などにからまり、つめを折ったりはがしたりすることがある。
4.耳の手入れ:耳の中のチェックが時々必要。健康な犬では、耳垢はわずかでほとんど臭わない。 臭いがきつかったり黒い耳垢がたまっている時は、獣医師に相談が必要。綿棒などでのふき取りは、耳の粘膜を傷つけ、汚れを押し込むことになるのでよくない。
5.歯の手入れ:犬用の歯ブラシや、ガーゼを巻いた指で歯と歯茎をこすってやる。 奥歯の外側が、歯石のつきやすい場所。歯石を放置しておくと歯肉炎、歯槽膿漏と病気が進行する。歯が悪いと口臭がきついばかりでなく、心臓や腎臓などの病気の原因になるおそれが高くなる。

6.病気(規則第8条第4号ト関係)
(1)かかりやすい主な病気
動物の種や品種によりかかりやすい病気があります。
1.腸管内寄生中症(回虫、鉤虫、条虫など):下痢や食欲不振などが主な症状。放っておくと死亡することもある。 多くは便の虫卵検査で診断。寄生虫の種類に応じた駆虫薬の投与により駆虫できる。
2.パルボウイルス感染症:おう吐、下痢が主な症状。子犬では発病してから1〜2日のうちに死亡。予防ワクチンがあるので、生後2〜3ヶ月になったら接種する。
3.犬フィラリア症:そうめん状の細い虫が心臓や肺動脈の中に寄生する病気。蚊に刺されることで感染。 寄生数が多いと心臓の機能に障害を与え、放っておくと心不全で死亡することもある。
(2)人と動物との共通感染症
動物から人へ、人から動物へとうつる病気を、人と動物との共通感染症といい、200種類以上あるといわれています。主な共通感染症及び犬にかかりやすい感染症には、次のようなものがあります。
・犬     :パスツレラ症、皮膚糸状菌症、回虫症、狂犬病など
・猫     :猫ひっかき病、トキソプラズマ症、回虫症、Q熱、狂犬病など
・ウシなど  :Q熱、クリプトスポリジウム症、腸管出血性大腸菌症など
・サル    :Bウイルス病、細菌性赤痢、結核など
・ネズミ   :レプトスピラ症、ハンタウイルス肺症候群、腎症候性出血熱など
・鳥類    :オウム病、高病原性鳥インフルエンザ、ウエストナイル熱など
・ミドリガメ等:サルモネラ症など
1.狂犬病:感染した犬などの動物に噛まれてうつる恐ろしい病気。温血動物は全て感染する。現代でも治療法はなく、人も動物も発症すると100%死亡。 日本では昭和32年以降流行はないが、世界では現在でもほとんどの国(地域)で発生し、年間3万人以上の人が死亡。
2.皮膚糸状菌症、かいせん症、白癬菌症:糸状菌(カビの仲間)やかいせん(ダニの一種)による皮膚病は、人にもうつることがある。 また、人の水虫(白癬菌症)は人から犬にうつることがある。
3.エキノコックス症(多包状虫):本来、キツネとノネズミの間で感染している寄生虫病。犬はノネズミを食べることで感染、ほとんど症状を示さない。 虫卵が人の口に入ると、子虫が肝臓などに寄生して、長い年月の後に肝障害などの症状を起こす。 流行地は北海道なので、犬をつれて旅行する時は、犬がノネズミなどを食べないように気をつけることが必要。犬に寄生したエキノコックスは薬で駆除できる。
(3)健康管理と予防方法
動物がかかる病気は、感染症、腫瘍、生活習慣病など人と同じようにたくさんあります。病気を早期に発見するためには、常に元気・食欲・尿や便の状態などに注意していることが必要です。 良いホームドクター(獣医師)を決めて、様子がおかしいときは早めに受診しましょう。 なお、病気になったときにあわてるより、普段からバランスのとれた食事や適量の運動に気を付け、ワクチンや薬で予防することが一番なのはいうまでもありません。

また、共通感染症を予防するためには、口うつしで食べ物を与えるなどの過度の接触をしない、ふんや尿は早めに処理をする、動物の体や生活環境を清潔にする、 動物の体に触れたりふんや尿を扱った後はよく手を洗う、などのことを守り、衛生的な飼い方を心がけていれば、必要以上に恐れることはありません。 そして、普段から動物の健康状態に注意して、具合がおかしいと思ったら、早めに獣医師に相談してください。


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